ヨガとは

ヨガとは、インド発祥の4500年の歴史をもつ伝統的な健康法と言えます。

今から4500年前のインダス文明の遺跡から、ヨガの座法で瞑想している人の姿のようなものが刻まれた
印章が発掘され、
これがヨーガの起源と言われています。
もともとは、人の世の栄枯盛衰を見て憂いていた人々が、貧富の差のない、
「富」と「貧」の二極の構造を超える世界を目指すために行っていた自己制御法ではなかったかと考えられています。

その後、いろいろな宗教の修行法にも取り入れられ、長い年月をかけて、様々な人々によって様々な流派が生まれ、
大成されてきました。

近年になって、ヨガは、人々が健康でいるための手法として良いことが多くの人々の間でわかってきたため、
健康法として広く世界に知られるようになりました。

ところで「健康」とは、いったいどんな状態を言うのでしょうか。
WHO(世界保健機関)では、健康を以下のように定義しています。 

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、
すべてが
満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)

ヨガの3つの健康

すなわち、健康とは、肉体的なことばかりではなく、精神的にも、社会的にも満たされた状態ということです。

わかりやすく言うと、以下の3つの状態であると言えます。

肉体的健康・・・・・元気な体
精神的健康・・・・・明るく前向きな心
社会的健康・・・・・人間関係が良好

 

したがって、ヨガは、肉体的、精神的、社会的な健康でいるための手法、
すなわち健康法と言えるのです。
 

最近では、 美容やダイエットに効くと言われ、
女性を中心に全米から日本まで大ブームが起きましたが、

本来のヨガは、肉体的、精神的、社会的健康のためのものです。

そして、人間が健康であるということは、人間が幸せに生きる上で最も大切なことだと思います。

現代社会に生きる人々の健康を実現し、幸福な人生をもたらすもの、それがヨガです。 

※「ヨガ」と「ヨーガ」は同じもの。インドの古代言語であるサンスクリット語では、日本語の「ヨガ」と「ヨーガ」の中間的な発音がされるため、日本語表記では両方になっています。英語では、「YOGA」の表記になっています。