ヨガの歴史

ヨガの歴史は今から4500年前にさかのぼりますが、発祥の地インドでは現在、ヨガ大学やヨガ治療病院などもあります。

日本ではヨガブームの到来後、多様なスタイルのヨガが誕生し、
現在のヨガ人口は100万人以上と言われ、
その数は年々増え続けています。 

世界のヨガの歴史

 

紀元前2500年頃   インダス文明において、ヨーガの起源となる何らかの行法

          (修行するための方法)が行われていた。

紀元前1000年頃   古典「ウパニシャッド聖典」に「ヨガ」という言葉が記されていた。

           最古のヨーガと言われている「ギヤーナ・ヨガ」が誕生
 

400年頃       ヨーガの古典文献の中で最古の「ヨガ・スートラ/ヨーガ根本教典」が成立

           ここに記されているヨーガの八支則(八つの方法)は、

           さまざまなヨーガの考え方の指針になっている。

           この「ヨガ・スートラ」に登場するのが「ラージャ・ヨーガ」であり、

           この「ラージャ・ヨガ」を進化させていったものが、

           現在の代表的ヨーガである「ハタ・ヨガ」である。

1300年頃      「ハタ・ヨガ」が大成

1600年頃      ヨガ論書「ハタヨガプラディーピカー」ハタ・ヨガ体系化

1920年代      ヨガの科学的な研究が、

           インドのカイヴァルヤダーマ・ヨガ研究所で開始され、

           インド中央政府は、ヨガ大学を設立、ヨガ学科を設置する。

1970年代      米国の若者を中心に、反社会的ムーブメントの中で

           ヨガが一時的にブームとなる。

1990年代      アシュタンガヨガやパワーヨガの台頭で、

           米国を中心に、ファッショナブルなスポーツとしてヨガがブームとなる。

その後、女性を中心に、ヨガが人々の生活に根付き始める。

日本のヨガの歴史

 

平安時代   ヨガは瑜伽(ゆが)と呼ばれており、瞑想が中心であった。
 

1919年    インドのヨガを最初に日本に広めたと言われる中村天風が

       「心身統一法」を創案

1940年代  日本の古くからのヨガ指導者である三浦関造によって、

       ハタヨガの修行活動が行われる。

1958年   日本のヨガの父と言われ、沖ヨガ創始者である沖正弘らが

      「日本ヨガ協会」を設立

1966年   日本を代表するヨガ指導者、インド哲学の権威、

       大阪大学名誉教授佐保田鶴治が「ヨガ・スートラ」翻訳・解説

1970年代   初めてのヨガブーム

       綿本昇によって、エクササイズ的な見せ方で美と健康促進的要素を盛り込んだ

       ヨガを求めて、多くの人がカルチャーセンターなどの教室へ

1980年   第1回国際総合ヨガ世界大会開催

       健康法としてフィットネス界にヨガが進出し、

       健康と美容のためのヨガが全世代に浸透

1990年代   ファッショナブルなスポーツとして

       若い女性を中心に人々の生活に根付き始める。

1995年   オウム地下鉄サリン事件をきっかけに、

       聖音オウムや瞑想、ヨガという言葉が嫌われ、ヨガ人口が激減

2003年   米国からマドンナなどハリウットセレブを中心にした

       世界規模のヨガブームが伝わり、若い女性を中心に爆発的ブームへ

 

美と健康促進的要素を盛り込んだヨガ

2003年   木村慧心により

「日本ヨーガ療法学会」設立

ヨガの効果について科学的な検証を進め、

ヨガによる統合的な健康実現を目指す。
 

2004年   日本最大級のヨガイベント

「ヨガフェスタ開催」

流派を超えて指導者が集まり、多様なスタイルのヨガを一度に体験できる場となった。

ヨガ雑誌「ヨギーニ」、「ヨガジャーナル日本版」 
フリーマガジン「YOGAYOMU」 創刊

2010年代 ヨガ人口が100万人以上となる。

 日本におけるヨガは、次のステージに入ったと言えよう。