新入社員のリテンション

人材難の時代にあって、苦労して採用した新入社員が早期退職をしてしまうのは、
会社にとって痛手であることは間違いありませんが、退職した新入社員本人にとっても、
幸せでないことが多いのではないかと思います。

新入社員の早期退職が「3年で3割」という状況は、今始まったことではありませんが、
その原因がどこにあり、どんな対策をとればいいのでしょうか。

弊社が新入社員研修を実施させていただいている会社の中には、
「お陰様で早期退職者が大きく減りました。」と言う会社があります。
おそらく、研修の効果だけでなく、
会社の取り組みそのものが変わったことによる結果であると思います。
ただ、そうした結果を生んだ要因として、いくつかの示唆があります。
 

右の写真は、弊社が実施している新入社員研修の一部で使われているものです。 

つまり、「みなさんはこれから人生の原理原則を学んで、大きく成長しましょう。」
ということを伝えるときに使います。

昨今の新入社員は、社会経験がある人なら誰でも知っているような「当たり前」のことを知りません。
それが実態です。

ですから、そのことを本気で教えてあげる必要があります。
親や学校を責めても 仕方ありません。
知らないことはできないのですから。
働く意味、お金のこと、家族、人との関わり、夢、小さな目標、努力、我慢などなど。

また、配属後に新入社員のやる気を出させるのも失わさせるのも、
上司や先輩の関わり方次第です。

ただ、理想の上司・先輩ばかりでないのが実態ですから、
運悪くダメ上司・先輩に当たってしまったときの 受け止め方などについても、
グループ討議で学んでいただきます。

そして、何よりも必要なことは、
上司・先輩がface to faceからさらに一歩進んでside by sideで
新入社員に接していただくことです。

決して甘やかすのではなく、面倒がらずに接していただくことです。
そうしているうちに、新入社員にも力がついてきますから、
気がつくと早期退職の時期を乗り越えて いるのです。

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